やっぱり牛乳が好き
lesson1
なぜ、年末年始や年度末に牛乳が廃棄される恐れがあるの?
全国で生産される生乳の量は2018年までの15年間、減り続けてたんだ。そのため、農家やJA、乳業会社などの関係者が協力して頭数を増やしたり、牛を飼う環境を良くするなど頑張ってきたおかげで、少しずつ増えきてたんだ。
だけど、コロナの影響で外食やお土産などお店で使う乳製品の量が減ったこともあって、例年以上に『乳製品を使う量』より『出荷する生乳※の量』の方が上回る傾向にあるんだ。そんな中、年末年始はお店がお正月休みになったり、冬休みや春休みなど学校給食がない時は、牛乳が使われる量がより少なくなることもあって、一時的に『出荷する生乳の量』が『乳製品工場の処理量』をオーバーする恐れがあるんだ。
※生乳=牛から搾ったままの乳 のことです。
lesson2
生乳が余るなら、搾る量を減らすことはできないの?
生産量を減らすこと(減産)≒牛を減らすことは生産者にとって家族同然である牛を単純に処分(と殺)すればいいという話にはなりません。また、仮に乳製品の消費が回復して、再び生産量を増やすとなったときに、すぐに牛を増やすことはできないんだ。搾乳が出来る牛になるまで2年から3年はかかるからね。
過去にも生乳の需給が緩和して減産したんだけど、その後、なかなか生乳が増えなくて、今度は生乳が足りなくなった経験から、なんとか減産しないで、今の状況を乗り越えたいんだ。
lesson3
カラダをつくる材料って?
成長にともなった身長や体重が増えるためには、さまざまな栄養素が必要だけど、特に欠かせないのは『カルシウム』と『タンパク質』。
身長が伸びる子供の時期は、骨量の増加率がもっとも高く、骨の材料となるカルシウムを十分に摂ることが大切なんだ。また、成長に大きな影響を与える成長ホルモンは、骨を伸ばすと同時に筋肉などに働きかけて体を大きくするんだ。
ホルモンや筋肉など、カラダのあらゆるものの材料になるのがタンパク質なんだよ。
lesson4
丈夫な骨をつくるには?
骨は、カラダのほかの細胞と同じように、日々新陳代謝を繰り返しつくりかえらているんだ。代謝によって骨は壊されては新しい骨がつくられるけど、カルシウムが不足すると骨が壊されるばかりで、弱くなってしまうんだ。毎日のカルシウム補給には、手軽に飲める牛乳は最適だね。
特に小中学生は、カルシウム摂取量の約半分を牛乳から採っているんだ。だけど、学校給食がない日はカルシウム摂取量がグンと減る傾向にあるんだよ。週末やゴールデンウィーク、春・夏・冬休みなど牛乳を飲む機会が減ってしまわないように、牛乳を飲んでカルシウムが不足しないような習慣も必要だね。
lesson5
World Milk Day
酪農の盛んな地域では、新しい草が伸びる頃から放牧を始め、冬を牛舎で過ごした牛たちは野に放たれ躍り上がって喜び、思う存分青草を食みます。
生命力あふれるこの時期、ミルク、これをもたらす命や自然、働く人々に感謝するお祭りやお祝いが世界各地で行われます。
このことから平成13年に国連食糧農業機関(FAO)が、6月1日を「世界牛乳の日(World Milk Day)」とすることを提唱しました。
日本では日本酪農乳業協会(現 Jミルク)が平成19 年に6月1日を「牛乳の日」、6月を「牛乳月間」と定めました。
lesson6
事前の備えが効果的!真夏になる前に熱中症に強い体を作ろう!!
温暖化の影響やヒートアイランド現象などで、35℃を超える猛暑が珍しくなくなりました。この暑さで心配なのが熱中症です。
暑さに強い体をつくるためには、夏到来前の5月~6月に、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる運動を1日15分~30分間実施しましょう。
さらに運動の直後にたんぱく質と糖質を多く含む牛乳を摂取すると、血液量が増加して熱中症リスクを効果的に下げることができます。
この「運動 + 牛乳」の組み合わせは、熱中症にかかりやすい子どもと高齢者にも有効です。
子どもは汗腺が未発達なので1回の運動を15~30分にとどめ、休憩をしっかりとりましょう。
また高齢者にとって「ややきつい運動」を継続するのは難しいので、早歩きとゆっくり歩きを3分間ずつ交互に行う「インターバル速歩」を取り入れるとよいでしょう。